先日、一閑張りで仕上げたかごバッグです。
松本藩の豪商の蔵に保存されていたという古文書が手に入りその一枚を張ってみました。
残念ながら私は古文書を読むことはできませんが、最後の<文久元年>はわかります。
<文久>は1861年~1863年、その後、元治、慶応年間を経て明治元年(1868年)となった江戸時代末期の元号です。 外国を巻き込んだ動乱期、ここ松本藩の町なかではどんな日常が営まれていたのでしょう。当時に思いを馳せると同時に、160余年の時を経て今なお強靭な和紙の素晴らしさに目を見張りました
大切に保存され、今、カゴに張られ一閑張りの素晴らしさを醸し出してくれている和紙に感謝です。