昔はよく目にした「こうり」漢字で書いて「行李」
日常生活の中で衣類や書物などの物入としたり、旅行の荷物を運搬するのに使う大切な道具の一つでした。しかし時代が変わり、いつの間にか見かけなくなりました。若い皆さんはご存じないかもしれません。ところが、昨年、ある友人が「よかったら一閑張りに使って」と譲ってれたのです。
それが幾日もかけてNさんの手で一閑張りが施されようやく仕上がりました。
古文書風の和紙を張り、柿渋で仕上げた行李は布製の素朴な持ち手が付けられ、立派に生まれ変わりました。これからは、お座敷で物入として働くことになっています。